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湿度と日光の罠!大切なコレクションを守る保管術

ケースで守る

お気に入りほど「置きっぱなし」が怖い

皆さんは、大切に集めたフィギュアやグッズを普段どのように保管していますか?

お気に入りをケースに並べ、「これで完璧」と満足していたはずなのに、久しぶりによく見たら色が変わっている。箱から出したら、なぜか表面がベタついている。

コレクターにとっては、なかなか心臓に悪い瞬間です。

しかも厄介なのが、フィギュアは飾っているだけでも光や熱、素材そのものの経年変化など、さまざまな影響を受けること。

「触ってないんだから大丈夫だろう」は、残念ながら通用しません。

今回は、大切なコレクションをできるだけ長く楽しむために知っておきたい、光・温度・湿度との付き合い方と、日頃のチェック方法を紹介します。

窓辺は一等地に見えて、フィギュアには少々過酷

お気に入りのフィギュアをきれいに飾るなら、できるだけ目立つところに置きたい。

その気持ちはよく分かります。

しかし、窓から日差しがたっぷり入る場所は、コレクションの長期保管という意味ではあまりおすすめできません。

紫外線を含む光は、プラスチックや塗装、印刷などの変色や劣化に関わる要因の一つです。

しかも注意したいのは、紫外線だけ防げば完全に安心というわけではないこと。

素材によっては可視光によっても退色が進むため、基本は「強い光を長時間当てない」と考えた方が分かりやすいでしょう。

そこで僕がまず意識したいのが、ケースの置き場所です。

直射日光が当たる窓辺を避け、できれば窓から少し離れた場所へ。どうしても明るい場所に置くなら、UVカット性能をうたった窓用フィルムやケースを補助的に使う方法もあります。

ただし、「UVカットケースに入れたから西日を浴びせ放題!」という話ではありません。

せっかく手に入れた推しを長く眺めたいなら、まずは日光との距離を取る。これが一番シンプルな防衛策です。

ベタベタの犯人は「湿気だけ」とは限らない

久しぶりに箱から出したフィギュアを触ったら、表面が妙にベタベタしている。

これもコレクター界ではできれば遭遇したくない事件です。

つい「湿気でベタついたのかな?」と思ってしまいますが、原因はそれだけとは限りません。

PVCなど一部のプラスチックでは、素材に含まれる可塑剤などの添加剤が時間とともに表面へ移動し、ベタつきとして現れることがあります。

つまり、除湿剤を入れておけばすべて解決、という単純な話ではないのです。敵は思ったより複雑でした。

とはいえ、高温や極端な湿度を避け、できるだけ安定した環境で保管することは劣化を抑えるうえで大切です。

博物館などの保存環境では相対湿度50%前後が一つの目安として使われることもありますが、フィギュアは素材や塗料、パーツ構成が商品によって違います。

家庭では「必ず50%にする」と数字だけを追いかけるより、真夏に高温になる場所や、結露するほど湿った場所、湿度が大きく変動する場所を避ける方が現実的でしょう。

特に、押し入れの奥や夏場に高温になる収納スペースへ何年も入れっぱなし、という保管方法は避けたいところです。

除湿剤を使う場合も入れっぱなしにせず、ときどき状態を確認しましょう。

「月に一度換気」より、ときどき状態を見る

ここまで対策したら、あとはケースに封印して永久保存。

……といきたいところですが、残念ながらフィギュアにも経年変化はあります。

そこで大事なのが、決まった頻度で無理に風を当てることよりも、ときどき実物の状態を確認することです。

変色していないか。

表面がベタついていないか。

パーツが変形していないか。

ホコリが大量に積もっていないか。

こうした変化を早めに見つけられれば、保管場所を変えるなどの対処もしやすくなります。

表面にホコリが付いている場合は、柔らかいブラシなどで無理なく払う程度から始めるのがおすすめです。

特に塗装済みフィギュアは素材や塗料が商品によって違うため、いきなり洗剤や溶剤を使ってゴシゴシ掃除するのは避けた方が無難。

汚れを落とそうとして塗装まで落としたら、メンテナンスなのか破壊活動なのか分からなくなります。

結局いちばん大切なのは「暗め・暑すぎない・放置しすぎない」

コレクションの保存というと、湿度計を置き、UVを測り、専用ケースをそろえ……と、どんどん研究施設のような話になりがちです。

もちろん本気で長期保存を目指すなら、素材ごとの知識も必要になります。

でも家庭でフィギュアを楽しむなら、まず意識したいことは意外とシンプルです。

直射日光を避ける。

真夏に高温になる場所へ置かない。

極端に湿った環境を避ける。

そして、ときどき状態を見る。

このくらいなら、コレクションを眺めるついでに続けられます。

僕にとってフィギュアの手入れは、ただ物を保存するためだけの作業ではありません。

「これ、どこで引いたんだっけ」「こいつは最後まで出なくて苦労したな」と、一体ずつ眺めながら思い出を掘り返す時間でもあります。

せっかく集めた相棒たちです。

ガチャを回す時だけ全力で愛して、帰宅後は窓辺で灼熱の日光浴、では少々かわいそう。

ほんの少し保管環境にも気を配って、できるだけ長くお気に入りの姿を楽しみましょう。